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2015年12月12日 (土)

奥高尾縦走

今日は以前から行きたかった山行空白地帯である陣馬山から高尾山までの奥高尾縦走路を歩いてきました。

日の短い師走にもかかわらず約17キロのロングコースですので始発電車に乗って出発です。高尾駅には日の出前に着きました。午前6時55分の陣馬高原下行きの始発バスに乗ることができましたが高校野球部の生徒に加えて大勢の登山者で始発から増発便が出て、当方は増発便に乗りました。

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大型バスがすれ違えない狭い道に差しかかると、道路脇で待機していた車掌さん?が同乗してきて無線機で何やら連絡を取り合いながらバスを進めます。お陰様で順調に終点の陣馬高原下バス停に到着しました。

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準備を整えて歩き始めます。最初は和田峠に向かう舗装路(東京都道521号(上野原八王子)線)を渓流沿いに歩きます。

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途中から登山道(新ハイキングコース)に入り尾根に取り付くと、本日のルート上で最初で最後の急登が始まります。ゆっくりと登りました。天気予報では曇天で気温が下がるとのことで厚手の服装で来たのですが、バス停附近の沢の中でも霜が降りておらず寒さをほとんど感じませんでした。結果大汗です。

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陣馬山に到着です。シンボルの白馬を初めて見ました。はっきり言って想像してたより小さかったですが正面の銘板には「陣馬高原山頂標高857m」と記してあり、裏面の銘板によると1969(昭和44)年9月に京王帝都電鉄株式会社の寄贈により八王子観光協会が建立したものであることが分かりました。できれば青空に映える白馬の写真を撮りたかったです。帰宅後調べてみると当時の京王帝都電鉄の宣伝文句は「白馬いななく陣馬山(ママ)へ 山頂に白馬のシンボル誕生」だそうです※2。 ということで「陣馬高原の白馬は首を伸ばしていなないている」という解釈で良いんだと思います。

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山頂からの景色です。曇天の予報にもかかわず相模湾と江の島が見えます。その向こうには三浦半島、さらに浦賀水道、そして房総半島まで見えています。

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特徴的な山容の奥多摩の大岳山。左奥の方にはかすかに雲取山も確認できました。

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御坂山塊方面です。富士山は見えませんでしたが三ツ峠や御坂黒岳が見えています。

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奥武蔵の山々です。日和田山から高指山を経て物見山に向かって高度上げる稜線です。それにしても陣馬山は360度の眺望の山です。

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早朝、駅に歩く途中のコンビニで買ったあんパンを食べて休憩し奥高尾縦走路を歩き始めます。明王峠です。不動明王が祀られていました。

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ここでちょっと脱線。古いガイドブック※2を見ていると「奥高尾縦走」ではなく「裏高尾縦走」と書かれています。時代の流れとともに「裏」が「奥」に変わってきたのだだろうと思います。

また、先ほど通過した明王峠は少し東に進んだ底沢峠が本来の位置であったといわれ、底沢峠には1922(大正11)年3月に恩方青年団案下支部が設置した石の道標がありました。大正から昭和にかけての青年団が建てた道標は珍しくありませんが、八王子市郷土資料館のHPを見るととりわけ活動が活発な青年団だったようです。

ところで、底沢峠にあった境界石が気になったので調べてみました。八と王をデザインした八王子市の市章が制定されたのが1917(大正6)年12月22日。境界石のある旧恩方村が八王子市と合併したのは1955(昭和30)年。堂所山で旧恩方村と境を接していた旧浅川町が八王子市と合併したのは1959(昭和34)年。とういことで下の写真の天端に境界方向が示された八王子市の境界石は、八王子市の恩方市有林の境界石なのではないか・・・という、本当にまったくの憶測です。

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閑話休題。縦走路を歩いていると小さなピークでも巻き道があります。指導標もちゃんと巻き道も表示していますので、安心して右側の巻き道に進みました。この場所ではありませんが結果として堂所山を登らずに巻いてしまいました。

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景信山に到着です。こちらには三等三角点「景信山」標高727.25mがあります。写真左下の赤い印のある標石が三角点です。

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雪をかぶった富士山がきれいに見えました。

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山頂にある「かげ信小屋」でなめこうどん@500円を食べました。味噌ベースで美味しかったです。陣馬山から下って来るにつれて、時間の経過も手伝ってどんどん人が増えてきています。また、小屋で買ったビールやお酒で乾杯している方、担ぎ上げた鍋と具材で鍋パーティのグループなど、とても奥深い山の中とは思えない雰囲気でした。

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下の写真の奥に横たわるのが、これから歩く小仏城山から高尾山にかけての稜線です。靄ってきてしまいましたが後ろには相模原市方面の景色が見えています。

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相模湖です。

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景信山を後にして少し下ると南浅川の大きな谷があり、谷を横切って圏央道が、谷に沿って中央道とJR中央線が並行して走っているのが見えます。写真中央左には八王子JCTの一部も見えています。これから歩みを進めると渋滞で有名な小仏トンネルの上を歩くことになります。渋滞の中央道で上に見えた歩いてみたいと思っていた尾根です。

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小仏峠に到着です。小さな仏様が祀られていたので小仏峠と呼ばれるようになったのでしょうが、結構カオスな雰囲気でどちら様が元祖?なのか、はたまた今もおられるのかおられないのか等々全く分かりませんでした。

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こちらは小仏城山の山頂です。ここまで来ると、登山というよりピクニック的な感じが強くて、暖かい日差しを背中に受けて飲食を楽しんでいる雰囲気の方々が非常に多いです。フライパンで焼いたソーセージを肴にビールを飲んだり、大型紙パックの日本酒で酒盛り真っ最中のグループもあってとにかく賑やかです。下の写真は時間をかけて人ができるだけ写り込まないように撮影したものです。山頂には四等三角点「小仏城」標高670.41mがあります。

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小仏城山を過ぎると登山道というよりは遊歩道で、しばらくは2m程度の幅の木道が続きます。きっと登山者が多過ぎてオーバーユースのため、土砂の流出や登山道両脇の裸地化を防ぐための苦肉の策なのだろうと思います。富士山や丹沢山塊が良く見えた一丁平などを通って高尾山の山頂に到着です。初めて来ましたが、すごい人の数。びっくりです。ということで山頂の写真はありません。かろうじてアップで撮れた二等三角点「高尾山」標高599.30mの写真です。

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こちらは高尾山の山頂からみた相模川です。段丘崖が良く見えています。

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高尾山の不動堂まで来ました。ここから急な石段を下りて境内に入ります。

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本社です。

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その後は人混みの中を歩いて高尾山の境内を抜けて、ケーブルカーは乗ったことがあるので初めてリフト@片道480円で下ってみることにしました。12分程度の所要時間でかなり長い時間乗っている感覚があります。途中写真撮影サービス@750円もあり、目一杯の笑顔で撮影してもらいました。

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こちらがリフトの山麓駅です。ここから少し階段を下るとロープウェイと同じ駅舎の中に出ます。

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コースタイムの8割くらいのスピードで歩いた心地よい疲れのなか高尾山口駅から帰路につきました。天気予報とは裏腹に暖かく、上り下りの少ない縦走路を軽快に歩け、そこそこの景色も眺めることができて愉しかったです。それにしても、人の数や服装(装備)を見ていると陣馬山から高尾山に近づくにつれて観光地化が進むという印象でした。

タイム 全行程6時間23分31秒
陣馬高原下バス停⇒19分⇒登山道分岐⇒52分(途中2分の休憩を含む)⇒陣馬山(19分休憩)⇒1時間28分⇒景信山(41分昼食休憩)⇒23分⇒小仏峠(7分休憩)⇒17分⇒小仏城山(9分休憩)⇒45分⇒高尾山(18分休憩)⇒45分⇒リフト山上駅

※ この記事中の三角点の点名及び標高は国土地理院の基準点成果等閲覧サービスから引用したものです。
※2 横山厚夫『アルパインガイド21 奥多摩・奥武蔵・陣馬高原』(山と渓谷社・1970(昭和45)年・152頁)

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