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2015年12月

2015年12月21日 (月)

龍郷山・仙元山

今日は東秩父村の龍郷山と寄居町西ノ入の仙元山を登ってきました。車で出発です。

まずは小川町側から龍郷山を目指します。こちらは林道萩帯線から見た龍郷山のリュウゴッパナ(龍郷山の鼻の意か?)です。

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冬桜でしょうか。一時(いっとき)ではなく徐々に花が咲く種類のようで普通のサクラより小さくてかわいい花です。

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林道御堂笠山線です。針葉樹の落葉が一面にあります。

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こちらが林道御堂笠山線の最高地点で外秩父七峰縦走コースの通過地点でもあります。ここから歩き始めます。

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龍郷山です。山頂標識は缶ビールの350缶を広げて四隅に穴をあけたもので色々な山名が上書きしてありますが、当初の作成者は「龍郷山」と記したようです。

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リュウゴッパナです。三等三角点「竜ケ鼻」標高493.83mがあります。

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三角点近くの微妙なグラデーションの小さな紅葉がきれいでした。これで車に戻りました。

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車で移動して、寄居町の仙元名水に到着です。今日のコースは下図の時計回りルートで、仙元名水をスタートして仙元山に登り、南西に向かって降りて東秩父村と寄居町の境界尾根を西上武幹線に沿って北上し、四等三角点「大内峠」を確認してから、石尊山を登拝し、白髭神社にお参りして仙元名水にゴールするルートです。

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こちらが仙元名水です。全体としてかなりカオスな雰囲気が漂っています。右端には折原郷土かるた「みなもとは 仙元の水 三品(みしな)川」の読み札が写っています。中央左には説明表示があって仙元名水の由来が記してあり、仙元山については「東北より見ました形状から別名『おっぱい山』と言われ」と紹介されています。

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手作りの指導標にしたがって登ります。マウスを上に乗せると指導標がアップになります。

ヤブコウジ(十両)でしょうか。赤い実がきれいです。

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仙元山の急登です。「よし!登るぜ!」と気合を入れたところで電話・・・orz

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山頂に到着しました。お社がありました。周囲の状況から以前は瓦葺だったものと思われます。

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明治期の摩利支尊天があります。その後ろの山道脇には軽量標識に金属標が取り付けてある寄居町の2級基準点がありました。

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今日は道迷いの可能性があるので地理院地図とコンパスを用意してきました。地理院地図は見るときに眼鏡をかけずに済むように適当に拡大して印刷しています。また磁北線を記入しておけばより正確に方角を定めることができます。

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仙元山から南西方向に降りて行くのですが、現場の状況からすると地図とコンパスなしではこの林の中に降りて行く判断はしづらいと思います。

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東秩父村と寄居町の境界尾根にでてきました。西上武幹線の鉄塔表示があります。

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鉄塔脇の見晴らしのある場所から愛宕山の向こうに男衾方面が見えました。

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尾根上にある畑を過ぎて四等三角点「大内峠」標高286.64mに到着です。こちらの三角点について国土地理院の基準点成果等閲覧サービスで調べてみると「看視対象点」というあまり耳慣れない三角点に位置づけられていました。調べてみると国土地理院の「基準点維持に関する規程」という決まりがあるようで、その中での位置づけのようです。

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迷いやすい尾根の分岐をクリアして、いくつかのピークを越えてやっと石尊山です。見晴らしはイマイチですが赤城山は良く見えました。

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石尊山から急坂を下って気持ちの良い林道にでました。白髭神社を目指します。

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白髭神社に到着です。こちらは「畠山重忠乗り上げの岩」と呼ばれる岩のようです。こちらのかるたは「重忠が 残す三品の ひずめ石(ママ)」とのことで、地元では「蹄石」なのかも知れません。

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白髭神社を後にして静かな道歩きで仙元名水に戻ります。

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帰り際に仙元名水の説明表示の教えにしたがって東北の方角から仙元山を眺めてみました。その1(方位角34度)です。

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その2(方位角65度)です。こちらの方がチョッピリたおやかでしょうか(^^;

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仙元山周辺は急な箇所もあって注意が必要です。また今日のコースは指導標も少なく地図やコンパスを使いこなす必要があるルートです。

タイム 龍郷山往復21分00秒 仙元山周回2時間2分34秒

※ この記事中の三角点の点名及び標高は国土地理院の基準点成果等閲覧サービスから引用したものです。

2015年12月18日 (金)

今日の風景

今日は桂木観音から日の出を見てきました。

ここ数日の日の出頃の天候は日の出を見るにはイマイチで、やっと日の出が拝めそうな気がしましたので車で出発しました。現地に着くと望遠レンズを構えた方が10人程おられました。

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ところで地理院地図で調べると桂木観音石段下の位置は北緯35度56分56.27秒(35.948963度)、東経139度16分32.13秒(139.275591度)、標高271.2mです。

同じく地理院地図で調べると東京スカイツリーの位置は北緯35度42分36.12秒(35.710032度)、東経139度48分38.55秒(139.810708度)であり、国土地理院の「距離と方位角の計算」で調べると桂木観音から見た東京スカイツリーの方位角は118度34分43.22秒(118.6度)となります。

続いて国立天文台天文情報センター暦計算室「こよみの計算」で調べると、本日2015(平成27)年12月18日の桂木観音からの日の出の方位角は118.2度であり、写真のように東京スカイツリーのやや左から昇りました。

ちなみに、ここしばらくで最も東京スカイツリー寄りから昇るのは当然に冬至の日で2015(平成27)12月22日(方位角は同じ118.2度)、2016(平成28)年1月1日の初日の出の方位角は117.8度となり、本日より左側(東側)から昇ることになります。東京スカイツリーと日の出直後の太陽との重なっての見え方は大気での光の屈折やいろいろな状況に左右されるのだと思われますが、いろいろな写真を見させていただくとマイナス0.6度くらいの位置から昇るのが、日の出直後の太陽全体がスカイツリーの内側に収まって最もきれいに重なるのかもしれません。

2015年12月12日 (土)

奥高尾縦走

今日は以前から行きたかった山行空白地帯である陣馬山から高尾山までの奥高尾縦走路を歩いてきました。

日の短い師走にもかかわらず約17キロのロングコースですので始発電車に乗って出発です。高尾駅には日の出前に着きました。午前6時55分の陣馬高原下行きの始発バスに乗ることができましたが高校野球部の生徒に加えて大勢の登山者で始発から増発便が出て、当方は増発便に乗りました。

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大型バスがすれ違えない狭い道に差しかかると、道路脇で待機していた車掌さん?が同乗してきて無線機で何やら連絡を取り合いながらバスを進めます。お陰様で順調に終点の陣馬高原下バス停に到着しました。

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準備を整えて歩き始めます。最初は和田峠に向かう舗装路(東京都道521号(上野原八王子)線)を渓流沿いに歩きます。

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途中から登山道(新ハイキングコース)に入り尾根に取り付くと、本日のルート上で最初で最後の急登が始まります。ゆっくりと登りました。天気予報では曇天で気温が下がるとのことで厚手の服装で来たのですが、バス停附近の沢の中でも霜が降りておらず寒さをほとんど感じませんでした。結果大汗です。

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陣馬山に到着です。シンボルの白馬を初めて見ました。はっきり言って想像してたより小さかったですが正面の銘板には「陣馬高原山頂標高857m」と記してあり、裏面の銘板によると1969(昭和44)年9月に京王帝都電鉄株式会社の寄贈により八王子観光協会が建立したものであることが分かりました。できれば青空に映える白馬の写真を撮りたかったです。帰宅後調べてみると当時の京王帝都電鉄の宣伝文句は「白馬いななく陣馬山(ママ)へ 山頂に白馬のシンボル誕生」だそうです※2。 ということで「陣馬高原の白馬は首を伸ばしていなないている」という解釈で良いんだと思います。

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山頂からの景色です。曇天の予報にもかかわず相模湾と江の島が見えます。その向こうには三浦半島、さらに浦賀水道、そして房総半島まで見えています。

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特徴的な山容の奥多摩の大岳山。左奥の方にはかすかに雲取山も確認できました。

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御坂山塊方面です。富士山は見えませんでしたが三ツ峠や御坂黒岳が見えています。

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奥武蔵の山々です。日和田山から高指山を経て物見山に向かって高度上げる稜線です。それにしても陣馬山は360度の眺望の山です。

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早朝、駅に歩く途中のコンビニで買ったあんパンを食べて休憩し奥高尾縦走路を歩き始めます。明王峠です。不動明王が祀られていました。

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ここでちょっと脱線。古いガイドブック※2を見ていると「奥高尾縦走」ではなく「裏高尾縦走」と書かれています。時代の流れとともに「裏」が「奥」に変わってきたのだだろうと思います。

また、先ほど通過した明王峠は少し東に進んだ底沢峠が本来の位置であったといわれ、底沢峠には1922(大正11)年3月に恩方青年団案下支部が設置した石の道標がありました。大正から昭和にかけての青年団が建てた道標は珍しくありませんが、八王子市郷土資料館のHPを見るととりわけ活動が活発な青年団だったようです。

ところで、底沢峠にあった境界石が気になったので調べてみました。八と王をデザインした八王子市の市章が制定されたのが1917(大正6)年12月22日。境界石のある旧恩方村が八王子市と合併したのは1955(昭和30)年。堂所山で旧恩方村と境を接していた旧浅川町が八王子市と合併したのは1959(昭和34)年。とういことで下の写真の天端に境界方向が示された八王子市の境界石は、八王子市の恩方市有林の境界石なのではないか・・・という、本当にまったくの憶測です。

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閑話休題。縦走路を歩いていると小さなピークでも巻き道があります。指導標もちゃんと巻き道も表示していますので、安心して右側の巻き道に進みました。この場所ではありませんが結果として堂所山を登らずに巻いてしまいました。

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景信山に到着です。こちらには三等三角点「景信山」標高727.25mがあります。写真左下の赤い印のある標石が三角点です。

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雪をかぶった富士山がきれいに見えました。

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山頂にある「かげ信小屋」でなめこうどん@500円を食べました。味噌ベースで美味しかったです。陣馬山から下って来るにつれて、時間の経過も手伝ってどんどん人が増えてきています。また、小屋で買ったビールやお酒で乾杯している方、担ぎ上げた鍋と具材で鍋パーティのグループなど、とても奥深い山の中とは思えない雰囲気でした。

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下の写真の奥に横たわるのが、これから歩く小仏城山から高尾山にかけての稜線です。靄ってきてしまいましたが後ろには相模原市方面の景色が見えています。

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相模湖です。

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景信山を後にして少し下ると南浅川の大きな谷があり、谷を横切って圏央道が、谷に沿って中央道とJR中央線が並行して走っているのが見えます。写真中央左には八王子JCTの一部も見えています。これから歩みを進めると渋滞で有名な小仏トンネルの上を歩くことになります。渋滞の中央道で上に見えた歩いてみたいと思っていた尾根です。

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小仏峠に到着です。小さな仏様が祀られていたので小仏峠と呼ばれるようになったのでしょうが、結構カオスな雰囲気でどちら様が元祖?なのか、はたまた今もおられるのかおられないのか等々全く分かりませんでした。

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こちらは小仏城山の山頂です。ここまで来ると、登山というよりピクニック的な感じが強くて、暖かい日差しを背中に受けて飲食を楽しんでいる雰囲気の方々が非常に多いです。フライパンで焼いたソーセージを肴にビールを飲んだり、大型紙パックの日本酒で酒盛り真っ最中のグループもあってとにかく賑やかです。下の写真は時間をかけて人ができるだけ写り込まないように撮影したものです。山頂には四等三角点「小仏城」標高670.41mがあります。

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小仏城山を過ぎると登山道というよりは遊歩道で、しばらくは2m程度の幅の木道が続きます。きっと登山者が多過ぎてオーバーユースのため、土砂の流出や登山道両脇の裸地化を防ぐための苦肉の策なのだろうと思います。富士山や丹沢山塊が良く見えた一丁平などを通って高尾山の山頂に到着です。初めて来ましたが、すごい人の数。びっくりです。ということで山頂の写真はありません。かろうじてアップで撮れた二等三角点「高尾山」標高599.30mの写真です。

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こちらは高尾山の山頂からみた相模川です。段丘崖が良く見えています。

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高尾山の不動堂まで来ました。ここから急な石段を下りて境内に入ります。

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本社です。

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その後は人混みの中を歩いて高尾山の境内を抜けて、ケーブルカーは乗ったことがあるので初めてリフト@片道480円で下ってみることにしました。12分程度の所要時間でかなり長い時間乗っている感覚があります。途中写真撮影サービス@750円もあり、目一杯の笑顔で撮影してもらいました。

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こちらがリフトの山麓駅です。ここから少し階段を下るとロープウェイと同じ駅舎の中に出ます。

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コースタイムの8割くらいのスピードで歩いた心地よい疲れのなか高尾山口駅から帰路につきました。天気予報とは裏腹に暖かく、上り下りの少ない縦走路を軽快に歩け、そこそこの景色も眺めることができて愉しかったです。それにしても、人の数や服装(装備)を見ていると陣馬山から高尾山に近づくにつれて観光地化が進むという印象でした。

タイム 全行程6時間23分31秒
陣馬高原下バス停⇒19分⇒登山道分岐⇒52分(途中2分の休憩を含む)⇒陣馬山(19分休憩)⇒1時間28分⇒景信山(41分昼食休憩)⇒23分⇒小仏峠(7分休憩)⇒17分⇒小仏城山(9分休憩)⇒45分⇒高尾山(18分休憩)⇒45分⇒リフト山上駅

※ この記事中の三角点の点名及び標高は国土地理院の基準点成果等閲覧サービスから引用したものです。
※2 横山厚夫『アルパインガイド21 奥多摩・奥武蔵・陣馬高原』(山と渓谷社・1970(昭和45)年・152頁)

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