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2014年11月 1日 (土)

刈場坂峠(苅場坂峠)その1

まえがき

当ブログでは奥武蔵グリーンライン上の埼玉県飯能市と埼玉県比企郡ときがわ町との境界にある刈場坂峠について、2010(平成22)年4月20日から7月26日にかけてカテゴリー「刈場坂(苅場坂)峠」として22本の記事を掲載しました。その内容は、峠の表記は「刈場坂峠」と「苅場坂峠」のどちらが妥当なのか、その呼称は「かばさかとうげ」、「かばざかとうげ」、「かりばさかとうげ」、「かりばざかとうげ」のいずれが妥当なのかを探ろうとするものでした。下の写真は埼玉県道172号(大野東松山)線から見た刈場坂峠です。

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そもそも全国各地の地名には複数の表記や呼称のあるものが数多くあります。かつてのおおらかな時代では、現代では誤字や当て字とされる地名表記でさえも日常的に使われていたかもしれせんし、お互いに違う呼称を使っていても、その場ですり合わせながら用が足りていたに違いありません。「現代かなづかい」や「当用漢字音訓表」、あるいは学校教育のあり方などと相まって、戦後の雰囲気は「文字(複合語の場合は元の単語の区切り)に即してより厳密に、より厳格に・・・」の方向性に走り過ぎてきたようにも思います。

「いまさら突き詰めなくてもいいんじゃねぇ~の?」 そんなことを思いながらも、記事の掲載から約2年半を経過し、その後の新たな調査結果等も踏まえ、カテゴリー「刈場坂峠(苅場坂峠)」として記事全部を見直すことにしました。また、見直しに当たっては、国土交通省国土地理院の「ウォッちず」から「地理院地図」への変更、同じく国土交通省国土地理院の「国土変遷アーカイブ」の「地図・空中写真閲覧サービス」への変更、「国立国会図書館デジタルアーカイブポータル」の「国立国会図書館サーチ」への統合などを反映しました。

ところで刈場坂峠について調べるきっかけとなったのは埼玉県の森林管理道苅場坂線に関するHPでの表記でした。従来埼玉県の苅場坂線等に関するHPでは刈場坂峠の表記が用いられてきたものと思っていたのですが、たまたま苅場坂峠の表記がなされているのをみかけました。そこで苅場坂線を所管する埼玉県川越農林振興センター林業部に照会したところ非常に丁寧な回答をいただきました。その回答要旨は「苅場坂線の名称は終点が飯能市大字北川字苅場坂にあることによるもので、苅場坂の読みについては飯能市の見解に従うものであり、峠の表記については分かりかねる」というものでした。ここからカテゴリー「刈場坂(苅場坂)峠」の記事がスタートすることとなったのでした。

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当方の調査方法ですが、市役所、町役場、法務局での資料調査のほか図書館での図書等の閲覧を中心に聞き取り調査も実施しました。また、埼玉県立浦和図書館でのレファレンス(回答はこちら)にもお世話になりました。

なお、このカテゴリーでは漢字の文字としての表記を「表記」と、漢字の読み方あるいは言葉としての呼び方を「呼称」と表現しています。

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