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2014年3月25日 (火)

鹿野山

今日は相模野基線の増大により形成された一等三角網の最初の2点のうちのひとつである鹿野山の一等三角点を見てきました。当ブログの相模野基線関連の記事は、相模野基線連光寺村湘南平と基線の増大を追って続き、今回の鹿野山を経て丹沢山で終結する予定です。

※2014(平成26)年3月29日追記 丹沢山の探訪記事を追加しました。

少々やりくりして時間をつくり道路の混雑が予想される3月25日(火)の朝、車に乗って出発。一般道で渋滞、首都高でも渋滞で、ようやく海ほたるまでやって来て一休み。風の塔との間を作業船が横切って行きました。

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再び走り出して館山道の君津PAのスマートICで高速を降りて鹿野山に向かいます。鹿野山測地観測所に到着です。目指す一等三角点はこの観測所の敷地の中にあります。

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普段は閉まっているという門扉が今日は開けられています。立入禁止の表示がある敷地内に不用意に立ち入ることは、軽犯罪法や刑法の規定を持ち出すまでもなく、観測の支障になるかもしれないし、あるいは警備関係者をお騒がせすることになるかもしれないし・・・・・・

ということで事前に諸手続きを済ませ、国土地理院から日付時刻指定で一等三角点を見学する許可をいただきました。お世話になった国土地理院の皆様に感謝を申し上げますm(__)m

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国土地理院鹿野山測地観測所の庁舎です。この観測所は1956(昭和31)年に開設され、現在の庁舎は1995(平成7)年に竣工したものの2012(平成24)年から無人化されていますが、現在もこの場所で地磁気の観測は続けられています。

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観測所駐車場の北東角にある一等水準点11018です。

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水準点の標石の写真です。標高は現地の看板には350.9944mと記してありますが最新のデータでは350.9888mで、5.6ミリほど低くなっているようです。

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こちらは観測所庁舎南西側にある一等三角点「鹿野山」標高352.39mです。今日は東京の桜の開花が発表され、近くの木更津でも最高気温が13時1分の20.7度と暖かく、東京湾を隔てた西の山々には春霞がかかり丹沢山を望むことはできませんでした。

なお、この三角点の直近南側には、地磁気の絶対観測に用いるコンクリート製の方位標が、西側約280m離れた位置にある絶対観測室(Ⅱ)を見通せる位置にあります。

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三角点の標石の写真です。施設管理をされている方のお話によると標石は改埋されており、改埋時に標石の傍から瓶に入った明治時代の全国大三角測量時の資料が発見されているとのことでした。ところで防護石の形状を見ると、国土地理院のHPの「基準点成果閲覧」の入口に掲載されている写真に非常に良く似ているような気がします。

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こちらは電子基準点「鹿野山」標高346.71mです。

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下の写真は庁舎北側のもので、左奥の石柱が地磁気観測に用いるプロトン1-W台、右奥が絶対観測基準台と表示されていますがその利用の詳細は分かりません。施設管理をされている方のお話によると、台に用いられている花崗岩は磁気を帯びにくい稲田産の花崗岩なのだそうです。なお、現在の観測体制についてはこちらの論文に詳しいと思われます。

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また、ここにあった上屋の土台は鉄筋コンクリートではなく、真鍮筋コンクリート?とのことで磁気に対する細かい配慮がなされていることが分かります。国土地理院の研究者の論文を読むと、施設の塗装工事の足場の結束に用いた鉄線が地磁気の人工撹乱を起こし観測に影響を与えた・・・などの記述もあって、想像以上に緻密な観測であることが分かりました。スマホなどを身に着けて観測機器に近づけば・・・きっと観測に大きな影響を与えてしまうのだろうと思います。

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地磁気観測や鹿野山測地観測所の詳細については、国土地理院のHP「国土地理院地磁気測量ホームページ」が非常に参考になります。

敷地内を一回りさせていただいたので鹿野山測地観測所の施設管理をされている方にお礼を申し上げ観測所を後にしました。いろいろなお話を聞けて時間が経つのが速かったです。

続いて観測所の近くにあるマザー牧場(入場料金@1,500円)に初めて寄ってみました。菜の花がきれいに咲いていました。桜の花が一緒に咲く時期はなお一層きれいなのだろうと思います。

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マザー牧場から鹿野山の山頂方向を望んだ写真です。山々を眺めながら鹿野山の一等三角点が鹿野山の最も標高が高い地点に設置されなかったのは、他の三角点との見通しとの関係があった・・・とのお話を思い出しました。ちなみに手前の赤い屋根の大きな建物は、マザー牧場のジンギスカンガーデンズです。

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マザー牧場を後にして測地観測所方向に戻り、ゴルフ場が数多く目につく房総半島の丘陵地帯を眺めながら以前自転車関連のブログで紹介されていた三島湖近くの隧道へ。地層が良く分かります。それにしても入口(出口?)が明る過ぎて写真を撮るのが非常に難しく、結局フラッシュ撮影になってしまいました。

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続いていくつかの隧道を探訪をしてから最後に木更津港の夕日です。日が沈んだとたんに訓練でしょうか大型のヘリコプターが何機か飛び始めました。

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こちらの近くで夕食を済ませ帰路についたのですが、帰りも首都高の渋滞にはまってしまいました。

それにしても時間を都合して事前に許可をいただき、加えて往復に相当の時間を要しても訪れた価値のある探訪でした。今度は丹沢山に挑もうと思います。近いうちに行けばヤマビル対策は不要かもしれませんが、肝心の三角点は雪の下? いつ頃が良いのやら・・・。この6月には圏央道の高尾山ICから相模原愛川ICの間が開通するみたいなのでルートのバリエーションも増えそうですからやっぱり時期をずらした方が良いのかも・・・とも思います。

※ この記事中の三角点及び電子基準点の点名及び標高は国土地理院の基準点成果等閲覧サービスから引用したものです。

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