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2014年3月

2014年3月29日 (土)

丹沢山

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今日は丹沢山(たんざわさん)に登ってきました。丹沢山は(丹沢山塊として)日本百名山のひとつであり、また相模野基線の増大により形成された一等三角網の最初の一等三角点2点のうちのひとつがある山です。

以前からどのタイミングで登ろうかと考えていたのですが、当方にとっての最大のネックはガイドマップにも「夏期ヒル注意」と書かれるほどの東丹沢のヤマビルで、雪が融け始め、まだヤマビルは活動していないであろうこのタイミングを狙って登ることにしました。

中津川にかかる塩水橋(しおみ(ず)ばし)脇のスペースに車をデポして出発です。丹沢の山に入るのは実に30数年ぶり、まずは本谷林道のゲートです。

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すぐに本谷林道から分岐する塩水林道を歩きます。主に沢から押し出された雪が残っていて、雪の上を歩くと冷たい空気を感じます。

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下の雪の写真はワサビ沢の分岐あたりで撮ったもので、雪が林道全面を覆っているにもかかわらず踏み跡がありません。不審に思い地図をみるとここから近道が分岐していました。近道といっても林道ができる前の登山道という感じです。とは言え適当に地図を見たのでワサビ沢につられて歩いて行ってしまいちょっと時間をロス(9分)してしまいました。

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登山道を登ります。この辺りでは雪がないので結構暑いくらいで・・・汗が出て身体中の毒素が汗とともに流れでてきているような感じでした。

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本谷林道終点近くの国土交通省の堂平雨量観測施設の脇に出てきました。ここでコンビニで買ってきたオムスビを食べて一休みです。

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ここからはしばらく登山道を歩きます。傾斜の緩やかな針葉樹林を抜けると、かながわの美林50選に選ばれている「丹沢堂平のブナ林」です。

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ブナ林を過ぎて堂平沢を横切ったあたりから雪が目立つようになります。念のためアイゼンを持って行ったのですが結局使いませんでした。ここから天王寺尾根に登るまでの区間が、雪でどこが登山道か分からず、傾斜もあって雪で滑りやすく今日の行程で最も大変な区間でした。

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天王寺尾根にやっと合流です。

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天王寺尾根のクサリありのガレ場です。このあたりまで来ると大山がドドンッと良く見え、相模野基線の増大時に三角点が設置された湘南平や、その向こうに相模湾が霞んで見えていました。

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階段です。

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頂上が近くなってきました。木道があるようなのですが、ほとんど雪の下で見えません。本日の最高心拍数161はこの辺りで記録しました。

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丹沢山の頂上に到着です。富士山の威容に圧倒されます。この富士山が見えただけでも登ってきた甲斐がありました。この記事の冒頭の写真もこちらで撮影したものです。

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一等三角点「丹沢山」標高1,567.06mです。頂上での展望は北や東の方向は良くありません。したがって相模野基線の増大にまつわる他の三角点の方向の眺めを確認することはできませんでした。

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一等三角点を確認後昼食。山小屋のみやま山荘に寄ってカップヌードル@400円を食べ、山バッジ@500円を購入しました。シーフードカップヌードルは塩味が効いていて美味しかったです。

下の写真は丹沢山から少し蛭ヶ岳方向に移動して撮影したものですが、右のピークが丹沢山塊最高峰の蛭ヶ岳です。コースタイムは丹沢山から往復3時間20分ですので登るのは諦めました。

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下山開始です。天王寺尾根に経路をとり本谷林道を目指します。アシビの木が多いです。

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針葉樹林(神奈川県有林)を抜け本谷川まで降りてきました。下の写真は登山口近くのつり橋から撮影したもので、橋のところが登山口になります。深田久弥の日本百名山では丹沢の谷にある立派な河原について触れられています。

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本谷林道を歩き始めてしばらくすると・・・唖然、茫然、どうしようか・・・と思いましたが、現場を良く見まわして無い知恵を絞ってこの難所をクリアしました。この岩が動きでもしたら命に係わりますので安全な方法を選びました。

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出発点の塩水橋まで帰ってきました。橋上流の3重の砂防ダムです。近くの説明板の記載によれば1938(昭和13)年の施工だそうです。きっと丹沢の谷では関東大震災後から延々と砂防工事が続いているのだと思います。

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車に戻ると屋根の上は杉花粉で黄色く見えました。ちょっとビックリです。今日はほぼコースタイムどおりの山行で、結局ヤマビルにも遭わず、きれいな富士山が見え、一等三角点も確認できて満足な1日でした。
車に乗って細い県道70号(秦野清川)線で対向車に道を譲るためにバックしたりしながら走って帰路につきました。宮ヶ瀬湖です。

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圏央道の工事です。

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帰りの高速のPAで山登りに行ってきたという知人にバッタリ。世の中はせまいです。

タイム 塩水橋ゲート⇒48分⇒ワサビ沢分岐(3分休憩)⇒道迷い(9分)⇒22分⇒堂平雨量観測所(8分休憩)⇒1時間9分⇒天王寺尾根分岐(7分休憩)⇒45分⇒山頂(37分休憩)⇒45分(蛭ヶ岳方面へ少し往復)⇒天王寺尾根分岐⇒1時間38分(8分休憩含む)⇒本谷林道⇒34分⇒塩水橋ゲート

※これにて当ブログの相模野基線関連の記事は終結です。

※ この記事中の三角点の点名及び標高は国土地理院の基準点成果等閲覧サービスから引用したものです。

2014年3月25日 (火)

鹿野山

今日は相模野基線の増大により形成された一等三角網の最初の2点のうちのひとつである鹿野山の一等三角点を見てきました。当ブログの相模野基線関連の記事は、相模野基線連光寺村湘南平と基線の増大を追って続き、今回の鹿野山を経て丹沢山で終結する予定です。

※2014(平成26)年3月29日追記 丹沢山の探訪記事を追加しました。

少々やりくりして時間をつくり道路の混雑が予想される3月25日(火)の朝、車に乗って出発。一般道で渋滞、首都高でも渋滞で、ようやく海ほたるまでやって来て一休み。風の塔との間を作業船が横切って行きました。

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再び走り出して館山道の君津PAのスマートICで高速を降りて鹿野山に向かいます。鹿野山測地観測所に到着です。目指す一等三角点はこの観測所の敷地の中にあります。

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普段は閉まっているという門扉が今日は開けられています。立入禁止の表示がある敷地内に不用意に立ち入ることは、軽犯罪法や刑法の規定を持ち出すまでもなく、観測の支障になるかもしれないし、あるいは警備関係者をお騒がせすることになるかもしれないし・・・・・・

ということで事前に諸手続きを済ませ、国土地理院から日付時刻指定で一等三角点を見学する許可をいただきました。お世話になった国土地理院の皆様に感謝を申し上げますm(__)m

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国土地理院鹿野山測地観測所の庁舎です。この観測所は1956(昭和31)年に開設され、現在の庁舎は1995(平成7)年に竣工したものの2012(平成24)年から無人化されていますが、現在もこの場所で地磁気の観測は続けられています。

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観測所駐車場の北東角にある一等水準点11018です。

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水準点の標石の写真です。標高は現地の看板には350.9944mと記してありますが最新のデータでは350.9888mで、5.6ミリほど低くなっているようです。

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こちらは観測所庁舎南西側にある一等三角点「鹿野山」標高352.39mです。今日は東京の桜の開花が発表され、近くの木更津でも最高気温が13時1分の20.7度と暖かく、東京湾を隔てた西の山々には春霞がかかり丹沢山を望むことはできませんでした。

なお、この三角点の直近南側には、地磁気の絶対観測に用いるコンクリート製の方位標が、西側約280m離れた位置にある絶対観測室(Ⅱ)を見通せる位置にあります。

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三角点の標石の写真です。施設管理をされている方のお話によると標石は改埋されており、改埋時に標石の傍から瓶に入った明治時代の全国大三角測量時の資料が発見されているとのことでした。ところで防護石の形状を見ると、国土地理院のHPの「基準点成果閲覧」の入口に掲載されている写真に非常に良く似ているような気がします。

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こちらは電子基準点「鹿野山」標高346.71mです。

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下の写真は庁舎北側のもので、左奥の石柱が地磁気観測に用いるプロトン1-W台、右奥が絶対観測基準台と表示されていますがその利用の詳細は分かりません。施設管理をされている方のお話によると、台に用いられている花崗岩は磁気を帯びにくい稲田産の花崗岩なのだそうです。なお、現在の観測体制についてはこちらの論文に詳しいと思われます。

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また、ここにあった上屋の土台は鉄筋コンクリートではなく、真鍮筋コンクリート?とのことで磁気に対する細かい配慮がなされていることが分かります。国土地理院の研究者の論文を読むと、施設の塗装工事の足場の結束に用いた鉄線が地磁気の人工撹乱を起こし観測に影響を与えた・・・などの記述もあって、想像以上に緻密な観測であることが分かりました。スマホなどを身に着けて観測機器に近づけば・・・きっと観測に大きな影響を与えてしまうのだろうと思います。

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地磁気観測や鹿野山測地観測所の詳細については、国土地理院のHP「国土地理院地磁気測量ホームページ」が非常に参考になります。

敷地内を一回りさせていただいたので鹿野山測地観測所の施設管理をされている方にお礼を申し上げ観測所を後にしました。いろいろなお話を聞けて時間が経つのが速かったです。

続いて観測所の近くにあるマザー牧場(入場料金@1,500円)に初めて寄ってみました。菜の花がきれいに咲いていました。桜の花が一緒に咲く時期はなお一層きれいなのだろうと思います。

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マザー牧場から鹿野山の山頂方向を望んだ写真です。山々を眺めながら鹿野山の一等三角点が鹿野山の最も標高が高い地点に設置されなかったのは、他の三角点との見通しとの関係があった・・・とのお話を思い出しました。ちなみに手前の赤い屋根の大きな建物は、マザー牧場のジンギスカンガーデンズです。

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マザー牧場を後にして測地観測所方向に戻り、ゴルフ場が数多く目につく房総半島の丘陵地帯を眺めながら以前自転車関連のブログで紹介されていた三島湖近くの隧道へ。地層が良く分かります。それにしても入口(出口?)が明る過ぎて写真を撮るのが非常に難しく、結局フラッシュ撮影になってしまいました。

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続いていくつかの隧道を探訪をしてから最後に木更津港の夕日です。日が沈んだとたんに訓練でしょうか大型のヘリコプターが何機か飛び始めました。

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こちらの近くで夕食を済ませ帰路についたのですが、帰りも首都高の渋滞にはまってしまいました。

それにしても時間を都合して事前に許可をいただき、加えて往復に相当の時間を要しても訪れた価値のある探訪でした。今度は丹沢山に挑もうと思います。近いうちに行けばヤマビル対策は不要かもしれませんが、肝心の三角点は雪の下? いつ頃が良いのやら・・・。この6月には圏央道の高尾山ICから相模原愛川ICの間が開通するみたいなのでルートのバリエーションも増えそうですからやっぱり時期をずらした方が良いのかも・・・とも思います。

※ この記事中の三角点及び電子基準点の点名及び標高は国土地理院の基準点成果等閲覧サービスから引用したものです。

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