« 2012年7月 | トップページ | 2012年12月 »

2012年8月

2012年8月15日 (水)

猪俣の百八燈

今日は以前から行って見たいと思っていた埼玉県児玉郡美里(みさと)町の「猪俣の百八燈(いのまたのひゃくはっとう)」を見に行ってきました。

事前に確認したWeb情報を総合すると会場近くの花火大会駐車場は午後4時には8割がた埋まってしまうとのことでしたので、少々早めに出発。寄居町の711で補給して午後3時過ぎには現地に到着しました。駐車場はすでに半分くらいは埋まっており、例年どおりなのでしょうか午後4時頃には8割、午後4時半には満車という感じでした。

現地に着いてまず驚いたのは「みさと」のアクセント。「トマト」のように最初にアクセントがあるのが現地での発音らしく少々びっくりでした。そしてもうひとつ。某自転車系ブロガーさんとバッタリ。世の中は狭いです。

さて、猪俣の百八燈は国の重要無形民俗文化財(昭和62年1月8日指定)です。行事は毎年8月15日に行われ、小野篁の子孫であり、武蔵七党の猪俣党の棟梁、猪俣小平六範綱及びその一族の霊を慰めるためのものと伝えられており、猪俣地区内の子ども達が猪俣小平六範綱の墓のある高台院(こうだいいん)を出発し、大きな提灯を先頭に太鼓や笛の音とともに松明(たいまつ)をかざして堂前山(どうぜんやま)に登り108基の塚に火を灯すというものです。

高台院にある猪俣小平六範綱の墓です。

2012081501

墓の前にある塚です。火を灯す準備がされています。

2012081502

高台院で子供たちによる寄せ太鼓が始まります。

2012081503

堂前山に登る行列です。正直のところ、国の重要無形民俗文化財とはいいながら、花火大会がなければ本当に静かな地域の行事という印象があります。

2012081504

五重塚に松明で火を灯します。

2012081505

その他の塚の灯明は・・・薪ではなく灯油の入った急須です。ティーポットもあったりしますが灯明の芯の綿の確保が大変に難しいようです。

2012081506

花火大会の日程に追われるように猪俣の百八燈は終了し花火大会が始まります。尺玉も上がって見栄えのする見事な番組の花火大会でした。

2012081507

それにしても猪俣の百八燈行事と、大きなトラックの荷台にステージが設けられ大音量のスピーカーから演歌が流れる喧噪の花火大会の組み合わせには、眼には見えない複雑なものを感じました。確かに打ち上げられる花火にも新盆供養や回忌供養のものがあるにはあるのですが、かつて純粋な農村地帯であった猪俣地区で、高台にある高台院で打ち鳴らされた寄せ太鼓の響きは、農作業の暇にやっとお盆を迎えた誰の心にも届いていたろうに・・・と思ったのです。

しかし、夜の写真は難しいですね。

« 2012年7月 | トップページ | 2012年12月 »