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2012年1月 8日 (日)

奥武蔵林道その1

今回の奥武蔵林道に関する記事は、埼玉県「埼玉県行政史 第4巻」(1988(昭和63)年)での「奥武蔵林道」の記述である。

埼玉県行政史 第4巻には、第1章 高度成長と開発行政の本格化 第3節 高度成長と農政の転換の中に「奥武蔵林道の開通」の項がある。その中から引用すると、
「本県の大規模な多目的林道としては、奥武蔵林道の開設があるが、この林道の第1期工事は昭和40年度に着工し、42年度に竣工したもので、飯能市の子の神戸(国道299号線)を起点として苅場坂峠、大野峠(標高853メートル)、白石峠を経て定峰峠に至る延長14キロメートル、総工事費2億4,000万円であった。このうち、昭和41年度分の延長1.8キロメートルは、農林漁業揮発油税の身替り措置として昭和40年度に創設された略称「農免林道」である。これは峠を越えて他の林道と接続することができることから峰越林道ともいわれた。
奥武蔵林道は、これまでこの地域に開設された各路線を結ぶことによって、林業生産団地の広域化、集団化、組織化による生産性の向上を図り、併せて森林レクリエーション機能の効果も発揮させようとするものであった。これは昭和48年度に国が定めた広域基幹林道に先駆けて実施したもので画期的な林道であった。なお、第2期工事は、昭和44年度から46年度に苅場坂峠から顔振峠まで延長13キロメートルを開設し、さらに、第3期工事は46年度から着工した。」と記されている。

当方が図書館で閲覧した資料※から奥武蔵林道に関する事柄をまとめると次のようになる。

昭和38~40年度施工 奈田良線(定峰峠~白石峠) 2,740m

昭和40~42年度施工 苅場坂線(子の神戸~刈場坂峠)5,620m

昭和41~42年度施工 奥武蔵1号線(白石峠~刈場坂峠) 5,424m

昭和42年度施工 奥武蔵支線(刈場坂峠付近~舟の沢) 1,270m

昭和43年5月10日 奥武蔵林道竣工式(刈場坂峠 栗原浩知事出席)

昭和44~46年度施工 奥武蔵2号線(風影~刈場坂峠) 11,768m

昭和46~不詳年度施工 権現堂線(中野線分岐~風影) 8,081m

昭和49年5月30日 奥武蔵林道完工式(刈場坂峠 畑和知事出席)

2010071102

写真は「広報はんのう」1974(昭和49)年7月1日(第551)号より引用。

※ 埼玉県「埼玉県行政史 第4巻」(1988(昭和63)年)
   埼玉県農林部森づくり課「森林・林業と統計 平成20年度版」(2008(平成20)年)
   寄居林業事務所「寄居林業事務所30年のあゆみ」(1987(昭和62)年)

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