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2011/12/09

連濁

※ このカテゴリー「211刈場坂(苅場坂)峠」内の記事は、峠の表記方法や呼び方を探訪する目的で書かれています。それぞれに関連がありますので、一連の記事としてお読みいただければ幸いです。
なお、本編は22編の記事で構成されており、その目次はこちらです。

ひょんなことから、今日初めて「連濁」という言葉を知った。

奥武蔵の山、「天覧山」は「てんらんざん」と「日和田山」は「ひわださん」と呼ばれている。なぜ「山」の読みが濁ったり濁らなかったりするのだろう、つまりは、なぜ「てんらんさん」や「ひわだざん」ではないのか。
宮沢湖「みやざわこ」や鎌北湖「かまきたこ」も面白い。なぜ「みやさわこ」や「かまぎたこ」ではないのか。

新明解国語辞典第四版には、「れんだく【連濁】 ある条件下の二つの語が連接して複合語を作る時に、下に来る語の第一音節の清音が、濁音になること。例、『あめ+かさ→あまがさ』。」と記されている。

ということで本題である。「刈場坂(苅場坂)」峠の呼び方についてであるが、「かりばさか」「かりばざか」「かばさか」「かばざか」のどれが本来の呼び方なのかと調べ続けてきたのだが、結局「坂」の読みは「刈場坂(苅場坂)」が「刈(苅)場+坂」の複合語であることから、連濁しない場合とする場合で「さか」にも「ざか」にもなり得るのであって、本来は「さか」であっても、時代によって地域によって変化するものなのだということに、やっと、たどり着いたのであった。

調べたついでに「鎌北湖」。YouTubeに「毛呂山音頭」が掲載されており、その歌い手である三波春夫が「のぼりゃ さくらの かまぎたこ~♪」と鼻濁音ぽく歌っている。ウィキペディアにも「k」の音が「g」の音に連濁するときは、東日本の広い地域で鼻濁音化すると書いてあったので、確かなことは分からないが、セオリーどおりの発音なのかもしれない。この場合は連鼻濁(冗談ですhappy01)であろうか。

またまた調べたついでに、三波春夫の鼻濁音はWeb上で評価されているのだが、藤山一郎の歌を聞いても、こちらの鼻濁音もきれいだなぁと思った次第。

それはともかく、結論として、連濁は変化して当然のものと考えて良い。つまりは、刈場坂(苅場坂)峠の「坂」は、本来は「さか」であっても、「さか」も「ざか」もどちらも正しいということである。

※2011(平成23)年12月17日追記
いろいろと調べてみると、長野県飯田市に「羽場坂町」という地名があることを見つけた。読みを調べてみると「はばざかちょう」のようである。「かばざかとうげ」と似た語感があって興味深い。

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コメント

最近鼻濁音が聞かれなくなってきました。
概ね単語の最初の時は、濁音で、そのあとは鼻濁音ですよね。だから午後は、ご(濁音)ご(鼻濁音)で、湯河原温泉は、鼻濁音のが だと思っています。
鼻濁音使わないと、--たくなる衝動に駆られましたが、最近は慣れてきました。
こうして、言葉は変わっていくのでしょう。

コメントありがとうございます。
連濁という考え方ではなく、一語として考えて「g」が先頭か否かという意味ですね。なるほどです。確かに言葉って変化していくもので、それぞれの自分史の中でも変化があるんじゃなかなぁ・・・と思います。

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